技術と工法
TGC工法
TGC工法とは・・・
タチバナ・ゲル・コントロールの略称で、2液性の高粘性型の可塑状充填材で2液(A液・B液)の混合比率を変化させることで、ゲルタイムとゲル強度(せん断強度) を容易にコントロールすることができる。
また、当充填材は余掘り部の急曲線施工時の余掘り崩落防止や地表面の沈下防止、シールド発進前のチャンバー内充填材など多用途で実績のある可塑状充填材である。
特徴
- A・B液ともに流動性に優れ長距離圧送が可能である
- 混合後、徐々に粘性が上昇し数分でホモゲル状となる
- 混合後、材料分離することなく且つ性状変化せず長期安定性に優れた充填材である
- 水中分離抵抗性に優れている
- 可塑状の特性があり充填性に優れている
- 当充填材は、金属イオンや塩化物イオンの影響を受けづらいため、セメント系の地盤改良部や、薬液注入部、さらには地下水に海水(塩分)が含有する地盤においても使用することが可能である
- シールド裏込め注入工法(クリーンバック工法)と同材料・同設備を使用することで設備を追加することなく作液・充填する事が可能である
使用用途(シールド工事)
- 余堀り充填材(急曲線施工)
- 沈下抑制材(低土被り)
- チャンバー内充填材(シールドマシン発進前)
- 掘削添加材(泥土圧式掘削添加材)
- 圧送補助材(泥土圧式土砂圧送方式)
- 土圧保持材(地山沈下防止、切り羽安定化)
- マシン周胴部摩擦低減材(締め付け防止対策)
- マシン周胴部振動低減材(地山緩衝防止対策)